ホーム | 日系社会ニュース | 熊本県人移民百周年・会創立五十周年=世界8カ国の熊本人が集合=18日に「もっこす大会」と芸能祭=母県から慶祝団140人来伯=式典は17日、州議会で

熊本県人移民百周年・会創立五十周年=世界8カ国の熊本人が集合=18日に「もっこす大会」と芸能祭=母県から慶祝団140人来伯=式典は17日、州議会で

ニッケイ新聞 2008年10月07日付け

 【既報関連】ブラジル熊本県文化交流協会(小山田祥雄会長)は、熊本県人ブラジル移民百周年と同協会創立五十周年を記念して、十七日午後八時からサンパウロ州議会で「記念式典」、十八日午前十時から文協ビルで「もっこす熊本人世界大会」、同日午後一時から「熊本芸能ショー」を開催する。
 母県熊本から蒲島郁夫知事、村上寅美県議会議長ら慶祝団をはじめとする約百四十人が来伯するほか、イギリス、アメリカ、ペルー、ボリビア、パラグアイ、アルゼンチンから熊本人が集まり盛大に祝賀する。
 記念事業実行委員会の日下野良武委員長によれば、各国県系社会の横の繋がりを強めるために世界の熊本人が集まるのは世界初の試み。昨年十月に母県へ七十六人の交流親善使節団を派遣し、今回知事ら慶祝団を迎える運びとなった。
 十八日午前十時からの「もっこす世界大会」では、「二世以降の時代に入ってきているが、絆を強めるひとつのきっかけに」として熊本弁で同県への愛を熱弁し合い、また質問したりと楽しい交わりの時が予定されている。
 日下野委員長は、同大会で「世界中で頑張っている同志たちの活躍をみせ、一兆二千億円の赤字を抱える母県を元気づけたい」と話し、九州新幹線鹿児島ルート全線開通予定の二〇一一年春に、再会を誓って共同宣言をしたいと意気込んでいる。
 同日午後一時からの「熊本芸能ショー」では、母県で活躍する熊本伝統文化の継承者らが腕をまくる。金春流の能楽「羽衣」、藤間流の日本舞踊「春の海」「おてもやん」、ブラジル初公演の「ちょんかけコマ」の実演、ピアノ演奏「あんたがたどこさ」「五木の子守唄」など二時間にわたって行われる。
 案内のために来社した小山田会長一行は、十八日は一般の人にもぜひ参加して欲しいと話し、「熊本県人も他県人の方も家族で集まって」と呼びかけた。
 入場無料。問い合わせは、同協会(電話=11・5084・1338)まで。