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レジストロ=柴田空軍少将が式典参加=故郷で移民百周年祝う

ニッケイ新聞 2008年10月03日付け

 【既報関連】去る九月六日に聖南西・リベイラ沿岸地区共催の日本移民百周年式典が行なわれた「日本移民ゆかりの植民地」レジストロ。同日夜、市内アンガール116で挙行された祝賀会には、島内憲駐伯日本国大使、丸橋次郎在サンパウロ日本国首席領事、柴田アゴスチンニョ空軍少将、クロヴィス・ヴィエイラ・メンデス市長、サムエル・モレイラ・ダ・シルヴァ州議会議員、山村敏明聖南西、リベイラ沿岸地区「百周年祭」コーデネーター、同地区の三十三市町村の代表を始め約五百人が参加し百周年の節目を盛大に祝った。
 レジストロ出身の柴田空軍少将はその前日、ブラジリアからレジストロに里帰りし、六日の午前中、昔の青年時代の友人と野球を楽しんだ。六十年の歴史を誇る聖南西の野球の青年のカテゴリーでレジストロが優勝したのは、後にも先にも一九六三年、レジストロが入植五十周年を祝った年だけ。
 柴田さんはその優勝チームのメンバーの一人。現在、その時のメンバーはレジストロに四~五人いるのみだ。
 柴田少将は、体つきも青年時代と殆ど変わらないスポーツマンタイプ。六十二歳とは思えない軽い身のこなしで好プレーを見せた。誠実で誰とでも親しく話を交わすことも青年時代そのままであった。
 正午近く、練習試合が終わった頃、清水ルーベンス文協会長に先導された「友情の灯」がレジストロ・ベース・ボールクラブの球場に入ってきた。友人と共に「友情の灯」を掲げる柴田少将の顔は幸せに満ちていた。(金子国栄さん通信)