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ニッケイ新聞 2008年10月03日付け

 正統派演歌歌手の谷本知美さんのサンパウロ市公演で伴奏を務めるのは「日本人の心の歌」でもお馴染みのザ・フレンズ楽団。蛯原リーダーによると同じ楽譜を読んでも日伯のバンドでは盛り上がり方や抑揚のつけ方が違い、歌手と合わせるのが難しいとか。しかし、「当然自信がある」と蛯原さん。当地音楽界で磨かれたザ・フレンズだけに、かえってコロニア好みの雰囲気が出るかも。
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 三十回目で初めてサンパウロ市で開催される希望の家緑の祭典。ジャイール・ロドリゲスも出演するなど、見方を変えれば五レアルは安い? とも言えそうだ。会場ではさらに「カーザ・エコロジカ」でリサイクル講座も実施。主催者では使用済みの電池を持参するよう呼びかけている。来社した関係者によれば、今回の運営を支えるボランティアは約三千人。ほとんどが日系の若者で「年々増えている」とか。
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 今回のサンパウロ市長選挙で一番活躍している日系は、政治家ではなく裏方? 二年前にアルキミン候補が大統領選挙に出たとき、選挙参謀として大貢献した小林セルジオ氏は、故小林パウロ連邦下議の実弟だ。今回の選挙ではカサビ市長の選挙参謀として大活躍。七月半ば時点の調査ではカサビ候補の支持率はわずか一〇%で、逆にアルキミン候補は三一%とマルタ候補(三四%)に肉薄していた。ところが、現在はほぼ横ばいのマルタ候補に対し、カサビ候補は二五%と急上昇。アルキミン候補は二〇%と低迷。日系人は表に立つより参謀向きか?
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 先月二十五日に開かれた援協の定例理事会。今年四月に一般理事になった一世男性が「理事会の開催日が木曜日の昼では仕事のある理事の出席は大変。みんなが出席しやすい土曜日の午後か平日の夜などにしたらどうですか。みなさん!」と発言。しかし、慣習を大事にする役員側の見解で、結局十分に審議されずにうやむや。以前、ある援協関係者が理事会の高齢化を嘆いていたが、本気で会の若返りを考えるならば、しっかり検討すべき重要な意見なはずだが…。ちなみに、県連と文協の会議開始は平日の夕方。