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エクアドル=発電所融資不払いか=政府が資産押収、作業員拘束

ニッケイ新聞 2008年9月26日付け

 エクアドルのコレイア大統領は二十三日、ブラジルのオデブレヒト建設会社が同国に建設した水力発電所が稼動を停止したことで、軍隊を送り同社の作業現場を封鎖、同社の資産八億ドルを差し押さえ、ブラジル人作業員を拘束した。
 さらにブラジルの社会開発銀行(BNDES)の融資金二億四千三百万ドルに対し二十四日、債務不払い宣言を行ったと二十五日付けフォーリャ紙が報じた。
 同融資金は、ブラジル国内における同社の工事に当てられるはずであった。それを同社が独断で国外へ持ち出し、エクアドルの発電所に使った。
 同発電所へのBNDES融資はFHC時代、エクアドルのグチエレス前大統領の間で交渉が始まり、ルーラ大統領との間で最終的に決まった複雑な経緯がある。