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「でたらめに俳句」で始まって=エスペランサ句会25周年
ニッケイ新聞 2008年9月26日付け
ニッケイ新聞俳壇選者の星野瞳さんが主宰する「エスペランサ婦人会句会」が、十九日に行われた句会で二十五周年を迎えた。初期のメンバー三人を含めた十人が集まり春の俳句を詠んだ。
季題は「春めく、春の星、春風、春塵、春宵、サビア」と春の花。星野さんが毎回用意する十種類以上の季節の切花を机上にならべ、フリージアなどの香りに包まれながら頭をひねりあった。
約七十句の中からその日選ばれた特選は、内山しずえさんの「春の星見に出で母を恋ふ夜かな」、真藤浩子さんの「悲しみにあおげば春の星うるむ」、秋末幸子さんの「煙り出る家なつかしき泡立草」など。星野さんは「『煙り―』の句は故郷を思い出しますね。望郷の想いが胸に込み上げてきます」などと講評。
今回の句会は、佐藤一子さんが二十二点、真藤さんが十八点、内山さんが十六点という成績をおさめ閉会した。
初期からのメンバーである秋末さん、古川安枝さん、崎山美知子さんによると、二十五年前の九月、同婦人会のミナス旅行のバスの中で、「でたらめに俳句を作った」のが同句会の始まりだそうだ。
「旅行の後、十人集めたら先生に頼めるっていうからいろんな人に声をかけ」、毎回四十人ほどが集まっていたという。
現在も和気藹々と世間話をしながら、月に一度、第三金曜日の午後一時から句会が開かれている。
同婦人会会員(年会費六十レアル)になれば誰でも参加できる。問い合わせは、同婦人会(電話=11・3208・3249/3209・1380)まで。