ニッケイ新聞 2008年9月25日付け
ペトロブラス石油公団は二十三日、クリスマス・ツリーと呼ばれる岩塩下油田の採掘に使われる油井用バルブ三百組発注の入札手続を始めた。総額二十億ドルは一回の発注額では過去最高だ。
同公団は鉱床区域毎に入札を行ってきたが、〇八年の入札は岩塩下油田だけで総額百億ドルに達する見込み。入札方式は、採掘設備の国産化を目指し、岩塩下油田の開発需要に応じた技術水準の向上も視野にある。
同公団は岩塩下に限らず、全ての部門で同戦略を導入し、コスト削減と機器の量産化を図る考えだ。油井の他にプラットフォームと海底を結ぶ深海用パイプやバルブ・コネクション、付帯部品の製造も行う。
ツピー油田の井戸を幹として、周囲の油井十カ所を海中でパイプによって結ぶから遠くから見ると、クリスマス・ツリーのような壮観となる。