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パラナ商議所30周年=旭日南十字星章28人に=上野会頭にも特別顕彰

ニッケイ新聞 2008年9月25日付け

 【既報関連】パラナ日伯商工会議所(上野アントニオ会頭)の三十周年記念晩餐会が十九日晩、同州都クリチーバ市のパーティ会場イーリャ・ド・メルで開かれ、関係者約二百五十人が集まって盛大に祝った。同商議所勲章局による旭日南十字章が貢献のあった二十八人に渡され、公職引退を表明している会頭にも特別な像が贈られた。
 「私は百歳以上生きます」。あいさつに立った上野会頭(86、二世)は開口一番そう宣言し、会場から大きな拍手を浴びた。「血は水よりも濃い。二世、三世は日本を忘れることはできない」と日伯経済交流の振興に生涯をかけてきた意気込みをのべた。
 続いて、同商議所による旭日南十字星章(金)が島内憲駐伯日本国大使に渡され、同章(銀)が佐藤宗一在クリチーバ総領事ほか計二十七人に渡された。島内大使は「大変光栄。上野会頭の尽力なくしてこの日を祝うことはなかった」と返礼し、会頭と力強く抱擁を交わした。
 同商議所役員、ハラ・ジルベルト氏は三十周年記念の特別顕彰として上野会頭に日伯間を飛ぶツバメの図柄を刻んだ像を贈った。会頭はそれを頭上に高々と掲げ、会場を一周し、大きな拍手が送られた。
 なお、十月に経済使節団を連れて上野会頭が訪日する折、同章(金)が兵庫県現知事および元同県知事二人、池田大作創価学会名誉会長ら四人に手渡される予定。