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東西南北

ニッケイ新聞 2008年9月23日付け

 サンパウロ州プライア・グランデで十八日、七六歳の男性が七五歳の妻を射殺後に自殺するという事件が起きた。残された遺書によると、二五年寄り添った妻から離婚を申し入れられ、二十九日に離婚調停が行なわれるばかりだった男性が、離婚の成立、財産の分割を嫌っての無理心中。封筒には、葬儀代として二五〇〇レアルが同封されていた。
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 サンパウロ州フェルナンジアス道で二十日、サンパウロ市とモジの金属労協会長で、全伯労組副会長などを務めるエレーノ・ジョゼ・ベゼーラ氏親子を乗せた車の事故が起き、ベゼーラ氏が死亡。二十一日に行なわれた葬儀には、ルーラ大統領始め、前閣僚でサンベルナルド市長候補のマリーニョ氏、セーラサンパウロ州知事他、アウキミン、カサビ、マルタの各氏らが出席。「多くの労働者は社会運動の推進者を失った」と大統領。
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 少し前は風疹が心配されたが、九月、十月はおたふく風邪(カシュンバ)と水疱瘡(カタポーラ)が流行る時期との警告。水疱瘡は潜伏期間が長く、症状が出る前の患者との接触で移ることもあるが、大人が水疱瘡にかかった場合は、幼児期にかかるよりも死亡率が高くなるため、まだ罹患してない人は予防接種を受けておいた方がよいとの事。
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 サンパウロ市南部のシャッカラ・サントアマーロで二十二日午前、バスのタイヤが外れ、交差点で信号待ちの車にぶつかるという事故。以前同様の事故を起こした会社のバスではないようだが、幸い、けが人はなし。現場の処理に手間取り、交通は約二時間後に正常化した。地下鉄は停止するし、バスのタイヤは外れるしなら、やはり自家用車で出かける方がいいと考えた人もいるかも知れない。