ニッケイ新聞 2008年9月19日付け
移民百周年を記念し、サンパウロ・リオで公演を行う早稲田大学グリークラブのブラジル訪問団(大泊巌団長、団員三十七人)が十七日来伯、宮城県人会館で記者会見を行った。一行は到着後、すでに「憩の園」で慰問公演を行った。
同クラブは、今年創立百一年目を迎え、約百人のメンバーを擁する日本最大級の男性合唱団。ブラジル公演は今回初となる。
二年前にリオ州ブラジル日本移民百周年祭実行委員会(鹿田明義会長)から要請を受け、今回の公演に向け準備を続けてきた同クラブの丹治亮介部長(23)は、「百年の歴史に重みを感じる」と緊張の面持ちを見せながらも、各地の交流などにも期待する。
公演では、今回のために準備した叙情歌メドレーのほか、ポルトガル語の歌や、アニメソングも披露するという。
大泊団長は、「ブラジルや移民の歴史を知ることで品格を持った文化交流を行うことや、いい演奏をすることを団員らに伝えてある」と話す。今回の訪問に際して、OBらから五百万円の寄付金が集まったことも報告、「帰国後に報告書を作り送る予定」だという。
宮城県人会で同日夜にブラジル稲門会(相田祐弘会長)主催で行われた歓迎会で谷広海さんが乾杯の音頭を取り、それぞれ歓談を楽しんだ。
メンバーの志賀毅一さん(23)は、憩いの園の入居者らを前に演奏したことを振り返り、「これから演奏会を行うにあたっての心構えを改めて認識した」と表情を引き締めていた。
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サンパウロ市では、二十一日午後六時からSESCピニェイロス(Rua Paes Leme,195)で開催される。入場料十レアル(六十歳以上は五レアル、SESC会員は二・五〇レアル)。詳細等は同会場(11・3095・9497)まで。
公演会は次の通り。問い合わせは各会場まで。▼十八日午後七時=カンピーナス大学▼十九日午後八時=サンパウロ大学▼二十日午後八時=リベイロン・プレット市立劇場▼二十一日午後六時=SESサンパウロ▼二十三日=リオ州立大学。