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南米諸国会議=モ大統領、野党と対話=伯大統領の圧力で譲歩か

ニッケイ新聞 2008年9月17日付け

 ブラジルの仲介を断ったボリビアのモラレス大統領は十五日、南米諸国連合による野党五県との対話仲介なら条件付き容認と十六日付けフォーリャ紙が報じた。
 モラレス大統領は、ルーラ大統領が「野党抜きの会議なら、南米諸国連合は何もしない」と圧力をかけたので譲歩したもの。条件一は、占拠中の政府建物の明渡し。二はパンド県における政府派農民の殺害事件を、国際組織によって事実解明を行うであった。
 最初に決めるべきことは、公式政権だ。選挙によって選ばれたモラレス大統領は政府代表のはずだが、野党は五県の独立と次期政権の旗揚げを行っている。
 チリ外相が、各県知事を集め対話の場を設けることを提案した。しかし、野党の有力者であるパンド県知事は拘束中で、モラレス大統領と同席するかが疑問視されている。