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日伯・友情の森作り=チエテ公園=『イオンの森』に6百本=移住者協会=イオン環境財団が支援=200人で第2回植樹会

ニッケイ新聞 2008年9月13日付け

 ブラジル・ニッポン移住者協会(小山昭朗会長)とオイスカ・ブラジル総局(高木ラウル会長)は八月二十四日午前十時から、サンパウロ州立チエテ・エコロジコ公園で第二回植樹会を実施した。今回は、地球規模の緑化に取り組んでいる日本の「イオン環境財団」の支援を得て、「イオンの森」作りが中心になって植樹が行われた。
 参加者は、エスコーラ・セニブラス(スザノ日伯学園)の生徒四十人、ボーイスカウト、ガールスカウトの団員二十人、サンパウロ州職員、主催者の関係者、一般ボランティア合わせて総勢百八十人が一人平均三本の苗木を植樹した。
 植樹専門家の沖真一さんによれば、今回はマッタ・アトランチカ(大西洋森林)に自生している二十種の苗木六百本が「イオンの森」に植えられた。
 移住者協会の松井英俊・実行委員長が午前十時、公園内の「イオンの森」で開会宣言。その後、イオン環境財団のブラジル代理人・河村武夫さんが、来伯する予定だった財団の岡田卓也会長のメッセージを読み上げた。
 まず、同環境財団が一九九一年に設立されて以来、東南アジア、中国、世界各地に八百万本の木を植えてきた歴史を振り返った。中国万里の長城に百万本の植樹を計画し、来年に百万本植樹を達成する予定だという。
 また、一九七四年のサンパウロ州と三重県の姉妹関係締結を機にブラジルと縁を結び、岡田会長は九二年のリオ国連環境サミットへの参加以来たびたび訪伯したという。
 さらに岡田会長のメッセージには「ブラジルと日系人の皆様への感謝の気持ちを表したく、ブラジル日本移民百周年記念事業の日伯・友情の森作りに協力するものです」と強い思いがつづられ、最後は「皆様の植樹されました木が、すくすくと大きく成長し、命あふれる森になる事を祈念いたしまして、私のあいさつとさせていただきます」と締めくくられていた。
 小山会長は「今、地球は温暖化という病気にかかっており、その病気を治す最も有効な治療法は木を植え、森を作ることです。文化は木を切ることで発展し、木を切り過ぎることで衰退します。木を植えることで美しい地球を守り、美しい地球を子孫に残しましょう」と訴えた。
 「日伯・友情の森」作りキャンペーンはサンパウロ州立チエテ・エコロジコ公園内の百ヘクタールの土地に、四年かけて十万本の自然木(郷土植種)を植樹するプロジェクト。この半年の間に、五人の職員が既に八万本の苗を育成した。
 一行は植樹で汗を流した後は、シュラスコに舌鼓を打って楽しいひと時を過ごした。