ニッケイ新聞 2008年9月12日付け
創立者の長谷川良信氏のブラジルでの足跡を辿ることを目的に、夏休みの約四十日間を利用して、ブラジルで一九八六年から研修を行っている淑徳大学。
同大学から長谷川匡俊学長、市川豊総務部部長、清水良潔秘書室長、長谷川学長の知人山本洋一さんがブラジルを訪れている。九日午前、佐々木陽明同大学客員教授(浄土宗南米開教総監)とともに、本紙を訪れた。
長谷川学長は五年ぶり七回目の来伯。「日本全国に多数の大学があるなかで、これほどブラジルと長期にわたって交流を行っている大学は少ないだろう」と長年続いている研修制度を喜んだ。さらに、「百周年のこの時期に(同大学が)ブラジルと日本の交流の要になれれば」と期待を込めて話した。
二度目の来伯になる清水秘書室長は「ブラジルを訪れて、日本の心を持った日系人が多くいるのに驚いた」と感想を語った。
滞在中一行は、サンパウロ、クリチーバ、マリンガなどの研修先機関を訪問し、社会福祉法人「こどものその」創立五十周年記念式典に参加する。一行は十四日に離伯する。