ニッケイ新聞 2008年9月10日付け
サンパウロ州でサトウキビ栽培を行っている国内有数の大規模農家のアウヴァロ・カレガリ氏は、新たな栽培候補地としてロライマ州に惚れ込んだと八日付けエスタード紙が報じた。ギアナ国境に近い人口一万のボンフィン市近郊に十月入植予定だ。
予定は二〇一五年までにサトウキビを七万ヘクタール植付け、年間五億五千万リットルを生産する精製所を二億八千万レアルを投じて建設する。北伯、特にマナウス市やベネズエラで消費するエタノールをここで賄う。
サンパウロ州は地価が高騰し、最早、拡張は困難だ。そこで眼をつけたのが、最北端の同地。同州政府も、ロライマ州へ投資する資本家を求めていた。
同氏は苗を麻州から八種持参し、当地に適する品種を試植、成果は上々であった。第二計画として近日、二万五千ヘクタールを共同購入する。