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AOSP=「世界レベルの蘭展」=12日から文協で

ニッケイ新聞 2008年9月10日付け

 サンパウロ蘭協会(=AOSP、森本みどり会長)が主催する第七十九回蘭展(春)が十二~十四日の三日間、午前九時から午後七時まで、ブラジル日本文化福祉協会の貴賓室で開催される。入場無料。
 「こんなに良いものばかり集まる蘭展はめったにない」。昨年、世界でも最も審査基準の厳しいアメリカ蘭協会から来た審査員が、この蘭展をそう評したと、森本会長は嬉しそうに報告する。今回も同協会から五人を呼び、評価を受ける予定。
 昨年は、最優秀栽培賞(CCE)のゴールドメダルが二鉢にだされるなど四十周年の節目に、世界レベルの蘭展であることを改めて証明した。
 森本会長は「ブラジルでしか見られない原種が、まだまだいっぱいあります。みなさん、ぜひ見に来てください」と蘭展の価値を強調し、呼びかけた。中島澄男副会長も「AOSPの蘭展は量より質。数ではなく、良いものだけが集まってくるとの評判をもらっています」という。
 今回も千五百点ほどが出品される予定の蘭展会場は、移民百周年を記念して特別の飾り付けが行われる。ミルトニアの改良種、デンドロビウムの原種、カトレア・アメジストグロッサなど季節の花を中心に展示される。
 大サロンでは約二十のスタンドが出て、五レアル程度の苗から、花のついた希少種では二百~三百レアルなど色々販売される。大講堂では毎日三回、栽培方法を教える講座も開かれる。