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サンパウロ市長選=マルタの対抗馬は=カサビがアウキミンに肉迫

ニッケイ新聞 2008年9月9日付け

 サンパウロ市長選を一カ月後に控え、調査会社ダッタ・フォーリャは七日、アウキミン前知事(PSDB=民主社会党)とカサビ市長(DEM=民主運動党)が誤差許容幅を入れほぼ同点で、決選への進出を争うことになったと発表したことを七日付けフォーリャ紙が報じた。
 八月二十九日調査で二四%のアウキミンは、それを二二%へ下げた。カサビは一六%を一八%へ引き上げた。他にスプリシ元市長は、四〇%でトップ。マルフ元市長は八%となっている。
 アウキミンは下げ傾向が止まらず、大統領選時の支持率を半数に落とした。これは、失った半分をカサビへ譲ったと思われる。八月十九日から始まったTV放送の影響も、明暗を分けた。
 カサビの拒絶票は三二%から二四%へ減り、アウキミンは一八%から一七%でほぼ同様。マルタは三二%で同様。
 大きな移動があったのは五から十最低賃金の中流階級で、六%がアウキミンからカサビへ移った。二最低賃金以下ではカサビが二%増え、マルタは三%減った。アウキミンは一%増。
 決選投票が今日、マルタとアウキミンで行われれば、四七%で同点。マルタとカサビなら、五〇対四三でマルタの勝利。
 一方、カサビ市政に対するサンパウロ市民の評価は高い。八月からはうなぎ登りで、良いと最高が四五%に達した。これは〇六年六月、市長就任後で最高の評価だ。