ニッケイ新聞 2008年9月4日付け
【アラサツーバ発】アラサツーバにも鳥居が完成――。ブラジル日本移民百周年を記念して、アラサツーバ市内にあるロータリーの中に、高さ十メートル七十五センチ、幅十メートルの巨大鳥居が完成した。
約一カ月半の工期を経て完成した鳥居は、材料は鉄筋で、約八万レアルの経費がかかった。同所内には、約五千レアルの費用をかけて拓魂碑や様々な樹木などが植えられた。両方の建設費用は、同市市役所が全て工面した。
同鳥居を設計したのは、アラサツーバ日伯文化協会の会員の高橋リナウド氏。日本の鳥居などを見て研究したという。
去る六月二十九日に、関係者列席のもと、盛大に開所式が行われた。加藤孝同文協会長は「ここアラサツーバでも、日系人を顕彰してくれていることが嬉しい。これから、鳥居はここのシンボルになるでしょう」と期待を込めて話した。