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東西南北

ニッケイ新聞 2008年8月29日付け

 二十七日に最高裁審理が行なわれたロライマ州ラポウザ・セーラ・ド・ソールの先住民保護区の境界線問題は、起案担当のブリット判事が現状維持の一票を投じたところで、慎重を期し、結審延長を求める声が出、審理を中断。この時点で米作り農家らは歓声を挙げ、先住民たちは抗議のデモ行進をしたという。中断された審理は、年内再開の予定。
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 レシフェ市で二十七日、一歳半の男児が三階から転落。ソファーによじ登って窓から転落した男児は、二階の窓のコンクリート枠に続き、一階の窓に干してあった傘に衝突。傘の弾力で高さ二メートルの塀に跳ね飛ばされた男児を救ったのは紙おむつ。泥棒よけの金属片に刺し貫かれた形の紙おむつで宙吊りになった後、地面に落ちた男児は、左大腿骨と肋骨を骨折したが、墜落の後遺症や裂傷はないという。
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 十六日に逝去したドリヴァウ・カイーミ氏未亡人で、結婚前は歌手だったエステーラ・マーリス氏が、二十七日昼過ぎに多臓器不全で逝去。享年八六歳。二十八日午後、リオ市南部のサンジョアン・バチスタ墓地に埋葬された。二男一女を得、七人の孫に恵まれた夫妻だったが、夫人が昏睡状態に陥った後にドリヴァウ氏が亡くなり、夫人が後を追った形となった。
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 オリンピック女子幅跳びの金メダリストで閉会式旗手を務めたマウレン選手が二十六日に帰国。ロンドン大会にも挑戦すると発言すると、三歳の娘ソフィアちゃんが銀メダルをとねだり、金の方が価値があると説明しなくてはと苦笑する場面もあった。二十七日には、同じく金メダルの女子バレーチームも帰国し、二年後の世界選手権優勝を目指すと発表した。