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伯企業ハイチ進出=縫製と舗装で一番乗り

ニッケイ新聞 2008年8月21日付け

 ブラジル政府は西半球の最貧国といわれるハイチ共和国へ事業家による国連平和使節団を送り、同国の政治と経済の安定を模索すると十七日付けヴァロール紙が報じた。
 同国は天然資源に乏しく、国道は四分の一しか舗装されていない。停電は日常茶飯事、港湾は旧式で接岸料は不当に高い。汚職や暴力、政治不安はいうまでもなく、国民の七五%が毎日二ドル以下で暮らしている。
 このハイチへ企業進出を決定したのが、コテミナスとOASだ。コテミナスは中国に対抗する縫製団地を築き、米国向け被服を生産する。OASは、ハイチの全国道をアスファルト舗装する。
 OASは、既に活動開始。コテミナスは米側の受け入れ体制を構築し次第、生産開始だ。ルーラ大統領は、国連の常任理事国入りのためハイチで点数を稼ぎたいところ。