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大泉町にブラジル横丁を=目玉はアマゾン資料館

ニッケイ新聞 2008年8月21日付け

 【共同】人口に占めるブラジル人の割合が約一二%と全国一の群馬県大泉町で、観光客を呼び込もうと「ブラジル横丁」をつくる計画が持ち上がっている。民族品などを展示するアマゾン資料館を目玉に、ブラジル料理店や関連商店を集めようとの構想。「見て食べて学べる、ブラジルのことは何でも分かるような場所にしたい」と関係者は意気込む。
 中心となっているのは大泉町商工会。経済産業省の地域資源全国展開プロジェクトに指定され、二〇〇八年度に八百万円の補助金を受け取った。現在空き店舗の状況などを調査中で、年内に場所を決定し来年夏ごろのオープンを目指す。小野修一副会長(55)は「年間を通し多国籍の人たちが混じり合う場所をつくりたい」と話す。
 アマゾン資料館は、山形県鶴岡市のアマゾン民族館とアマゾン自然館が所有するインディオが使う弓や土器、装身具など約二万五千点の資料の一部を借りて展示。両館の館長を務める山口吉彦さん(66)は「アマゾンには自然と人間、人間と人間の共生の歴史がある。日本一のブラジルタウンにふさわしい資料館にするため協力を惜しまない」と二つ返事で資料の貸し出しを了承した。
 アマゾン研究者の山口さんが約三十年かけて資料を集め「今では現地でも手に入らないものもある」という。
 「横丁実現に向け弾みをつけたい」として、十七日から三十一日まで町内のホールで「大アマゾン展」が開催され、三十一日には町内で「サンバカルナバル」が予定されている。