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USDA報告=大豆相場、蘇生か?=エタノール生産で在庫減少

ニッケイ新聞 2008年8月16日付け

 農産物コモディティの国際相場下落が憂慮されていたが、米農務省(USDA)は十二日、八月における大豆とトウモロコシの需給報告書を発表し、エタノールと飼料向けの大量消費で米国内の在庫が大幅に減少したことを明らかにした。
 USDA報告によれば、大豆の収穫予想は八千九十万トンであったが、〇・九%下回る七千三十六万トンに止まった。同報告が米国の〇七/〇八年度大豆輸出は二千七百二十二万トンであったのに対し、二千七百五十万トンを輸出したブラジルにトップの座を譲るとした。
 シカゴ穀物取引所は、九月渡しの大豆価格をブッシェル当たり一八セント高い十二ドル〇七五セントに引き上げ、心配したコモディティ市場に活気を蘇らせた。