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沖縄百周年=本番に向け準備着々=5日間の記念式祭典=全体会議で最後の詰め=祝賀パレードは千6百人

ニッケイ新聞 2008年8月16日付け

 二十四日の県人移住百周年式典を中心に様々な記念行事の準備を進める沖縄県人会。本番まで約十日に迫った十四日、同県人会会館で、式典前では最後となる合同委員会が開催された。各記念行事・事業委員会の代表など約六十人が出席して進行状況を報告。五日間の祭典に向け、最後の追い込みに入った。
 当日は滞伯中の西原篤一在那覇ブラジル名誉領事も出席。母県での資金集めの状況を説明したほか、六百人の慶祝団が来伯することに触れて「びっくりするかもしれませんが、心から歓迎してほしい」と呼びかけ。さらに「百周年を節目に新たに大きな架け橋を作るため、これからもがんばりたい」と語った。
 百周年実行委員長の与儀昭雄県人会長は、「記念行事の資金は、あとわずか足らないが、大体まとまってきた」と述べ、「寄付がまとまれば百パーセントできる」と力強く語った。
 その後、出席した各行事小委員会の代表が準備状況などを報告、それぞれの出席者が進捗状況を確認し、祭典に向け気運を高めた。会議は約三時間におよんだ。
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 沖縄県人ブラジル移住百周年祭典は二十二日から二十六日まで開催。
 慶祝団歓迎夕食会(二十二日)を皮切りに、二十三日に先亡者慰霊祭と祝賀パレード、二十四日に記念式典を行ない、二十五日には「第二回世界のウチナーンチュ会議」が「第二回国際女性フォーラム」「第十二回WUB(ワールド・ウチナーンチュ・ビジネス)世界会議」と合わせ、終日、サンパウロ市のマクソウド・プラザ・ホテルで開かれる。
 夕食会には約千二百人の出席を予定。県人会ビラ・カロン支部の「第六回おきなわ祭り」と合わせて実施される祝賀パレードには、二百人の琉球舞踊「四つ竹」、六百人以上のエイサー太鼓、国内外の県人会関係者、会員高齢者など千六百人が参加する。サンパウロのサンバチーム「Rosas de Ouro」も参加する予定だ。
 記念式典の会場となる文化センターには、屋外に三〇×六〇メートルのテントを設置し、約四千の椅子を並べる。舞台の大きさは二四×一六メートル。当日は、記念事業として同センターに建設を予定している資料館の定礎式やモニュメント、記念プレートの除幕なども行なう。
 式典、昼食後の祝賀芸能祭では「百年の流れ」をテーマに三時間、琉球芸能にブラジルの文化を交えた舞台が展開される。
 すでに二度リハーサルを実施したという。責任者の島袋安雄さんは「芸能、舞踊など関係者の皆さんの協力があり、出来上がりつつあると思う」と力を込めた。同時刻にはセンター会館で国際柔道大会も開催される。
 このほか、祭典期間中は北米、イギリス、ペルー、沖縄などから訪れた中・高校生とブラジルの若者たちとの青少年交流事業も行なわれる計画だ。
 与儀委員長は「合同での委員会は今日が最後。まだ細かい部分は多くあると思うが、一人一人が責任を持って準備を進め、多くの人に祭典に参加してほしい」と呼びかけた。
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 各記念行事の会場、時間は次の通り。【二十二日】◎慶祝団歓迎夕食会=午後八時から客家会館。【二十三日】◎仏式慰霊法要=午前十時から県人会館、祝賀パレード=午後三時からビラ・カロン支部会館前。【二十四日】◎記念式典=午前十時から沖縄文化センター(ジアデマ市)。祝賀昼食会の後、午後から国際柔道大会、祝賀芸能祭(同所)。【二十五日】◎第二回海外ウチナーンチュ会議・第十二回WUB世界会議・第二回国際女性フォーラム=午前九時からマクソウド・ホテル。◎国際親善ゲートボール大会=午前八時からカロン協友コート。◎空手古武道セミナー=県人会サロン。【二十六日】◎国際ゴルフ大会