ニッケイ新聞 2008年8月16日付け
サンパウロ市サウーデ区にある日系卓球クラブのイタイン・ケイコウが今年創立二十五周年を迎えるのを記念して、十六、十七両日、サンパウロ市で卓球選手権大会が開催される。移民百周年も記念しており、ブラジル照明器具業界トップのイタイン照明器具製造販売会社(阿部恭三社長)の主催。サンパウロ州、パラナ州ほか全伯各地から七百人以上の卓球愛好家や選手が参加する。
大会会場は、サンパウロ市イビラプエラ公園に隣接するマウロ・ピニェイロ体育館(Rua.Abrio Soares,1300)。同社南米代理店の山田マルコス総支配人、同クラブの日本人コーチ・武田俊夫コーチによれば、夜間も休むことなく試合する。
初日午前八時からの開会式には歌手の伊藤カレンさんが登場。九時半からの試合前には、十分間でミスなく何回ラリーが続けられるかを競うイベントもある。また通常の試合のほか、百二十キロ以上の部、ラケットのゴムラバーなしの部など他では見られないユニークな試合もあり、観客も一緒に楽しめそうだ。
同大会開催にあたり、卓球用品の製造販売大手のバタフライ社から山田俊策社長と海外営業担当の寺本能理子さんが十五日に来伯。初来伯の山田社長は、ブラジルの卓球のイメージについて「ペンホルダー型の日系人選手が世界でも活躍するなど、ブラジルには日本的な昔ながらの卓球スタイルが残っているようだ」とコメント。選手権では「ブラジル人同士の試合がどのようなものなのか、ぜひ見てみたい」と話した。
選手権をコーディネートする山田総支配人は「三十三時間ぶっ続けで休まずいろんな試合をします。アトラクションもあるし、飲んだり話したり、友達もつくれる大会にしたい」と意気込んでいる。
同社長は、サンパウロのほか、リオなどを訪れ帰国する。