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コロンビア=パーム油に賭ける=避難民保護と土地利用に

ニッケイ新聞 2008年8月13日付け

 パーム油(デンデー油)
 生産で世界屈指のコロンビアが、バイオ・ジーゼルの国際サーキットへ仲間入りと五日付けヴァロール紙が報じた。
 コロンビアでは自然の椰子が三十五万七千ヘクタールに生育している。これに、二〇二〇年までに、二百万ヘクタールの椰子を植林。
 パーム油は、食用と燃料用に使う。ブラジルのエタノールと同様に、コロンビアでは石油より廉価な燃料になる。コロンビア政府は、コカ栽培で生計を立てる農業生産者にパーム栽培を代替させようと考えている。
 コロンビアには、麻薬組織や武装勢力に土地を追われた農民が、仕事もなく生活に窮している。政府にとって、パーム栽培はエネルギー対策や環境対策ばかりでなく、これら農民の難民対策でもある。
 コロンビアは、Farc(コロンビア解放前線)支配地域を解放したあと、住民の生活を支える土地利用に、パーム栽培とバイオ・ジーゼル生産に賭けている。