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東西南北

ニッケイ新聞 2008年8月13日付け

 サンパウロ州サンジョゼ・ド・リオ・プレット在住のシウヴァナさんの両親は彼女が一歳八カ月の時に離婚。以来、テレビの尋ね人コーナーに相談してみても会えなかった父親を探し、再会の機会を作ってくれたのは恋人と父方のおじ。バイア州から二四時間のバスの旅を経て、八日にサンジョゼに着いた父親のミウトンさんは、三三年ぶりに娘同伴で父の日を過ごした後、クリスマスの再会を約して別れたという。
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 一方、十一日にミナス州で発生した人質事件は、離婚後の父が二歳の娘を連れて行こうとしたもの。朝七時頃、銃を手に前妻宅を訪れた男は、口論の後、前妻と娘、舅、姑、義兄弟の五人を人質にとり九時間余。警官が説得し、午後四時半に前妻を除く四人、その後、身の安全を保証され、前妻も解放した。結婚記念日に妻殺害や、就寝中の夫を射殺など、このところ、家庭とは、夫婦愛とは、と考えさせられる事件が続いている。
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 昨年九月に十五歳の学生が死亡したサンパウロ州の遊園地HopiHariで十日、地上から三〇メートルの所でジェットコースターが急停止。車両は四〇分間停止し、乗客二四人は非常用階段を使って地上に降りた。停止車両が発進した時、もう一台の車両が稼動中で、追突事故を避けるためのセンサーが作動したという。保守作業はきちんと行なっており、センサーが作動するような事態が起きた理由は不明だというが、けが人はなかった。
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 十二日の北京では、柔道男子八一キロ以下級のチアーゴ選手がケガに苦しみながらも三位に入賞し、ブラジル三つ目のメダル獲得。男子バレーや女子のサッカー、ビーチ・バレー(タリッタ/レナッタ組)も勝ち進んだ。