ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | ヴォーグ誌に抗議の声続々=水着の少女の写真を掲載

ヴォーグ誌に抗議の声続々=水着の少女の写真を掲載

 今月発行の女性ファッション誌「ヴォーグ」の別冊付録「ヴォーグキッズ」に、ビキニ姿の未成年の少女が艶かしいポーズをとって写っている写真などが掲載されたことで、インターネット上で批判が起こっている。
 同誌には写真では少女が横たわっていたり、足を広げていたりする写真が何点か混じっており、抗議の声は11日に連邦検察庁、州検察局、連邦警察にも届いた。関係機関は調査に入る意向だ。
 ヴォーグ誌はこの件に関しては「知らされていない」とし、何もコメントしていない。
 今回の件で同誌を非難している団体の一つの児童人権保護団体「アラーナ」の心理学者ライス・フォンテネーレ氏は「少女たちを意図的にアダルト化したもの」と批判している。
 女性人権保護団体「アルテミス」の一員のアナ・ルシア・ケウネッキ弁護士は、「これらの写真はいくつもの点で子供青年憲章(子供と青少年の保護を定めた法的枠組み)の条項を侵害している」とし、続けて「少女達は明らかに無防備で被害を受けやすい立場にあり、写真掲載はたとえ親の許可を得ていたとしても倫理に反している」と述べた。
 これらの告発を受け、労働検察局が12日、グローボ社に対し、ヴォーグキッズの販売を禁ずる暫定令を発令した。
 「アラーナ」のライス氏は、少女達が衣類の宣伝を行うことは児童・青年の人権国家審議会(Conanda)も禁じている行為だと明言した。Conandaは大統領府人権局傘下の機関で、子供を対象とした宣伝・広告活動を禁じている。(12、13日付フォーリャ紙などより)