ニッケイ新聞 2008年7月26日付け
ダッタフォーリャ調査会社は二十四日、サンパウロ市長選はスプリシ候補(PT=労働者党)とアウキミン候補(PSDB=民主社会党)が他候補を大きく引き離し二極化と発表したことを二十五日付けフォーリャ紙が報じた。最新の調査ではスプリシ三六%、アウキミン三二%で誤差許容幅をいれて、ほぼ互角となった。
カサビ候補(DEM=民主運動党)は一一%、マルフ候補(PP=進歩党)は八%、ソニニャ候補(PPS=社会大衆党)は二%。決選投票にずれ込むとアウキミン五一%、スプリシ四三%となっている。
調査は二十三日と二十四日、一千九十九人に質問して行われた。選挙運動が許されて、二十五日目である。前回調査の七月四日からスプリシは二%落し、アウキミンは一%上げている。
カサビは二%落し、マルフは同率、ソニニャは一%上げた。テレビによる政見放送が始まると、格差はさらに広がる。次回の調査で、流れは大体決まるという。
その他六大都市の調査結果は、次の通りだ。リオデジャネイロはクリヴェラ二四%、フェガリ一六%、パエス一三%。ポルト・アレグレはフォガッサ二九%、ロザリオ二〇%、マヌエラ一八%。ベロ・オリゾンテはモラエス二〇%、キントン九%、ラセルダとヴァネッサともに六%。クリチーバはリッシャが七二%、グレイジ一二%、カマルゴ三%。レシッフェはメンドンサ三〇%、カドッカとコスタともに二二%。サルバドールはACMネットが二七%、インバサイ二五%、エンリッケ一九%となっている。
拒否票のトップは、マルフの五六%。続いてスプリシの三四%。カサビの三一%、アウキミンが一八%。浮動票は二六%、白紙は三%。浮動票は、アウキミンに入る公算が大きい。
カサビ陣営は、スプリシの灰色候補を強調しTV放送に賭ける。セーラサンパウロ州知事が選挙運動の舞台から下ろされ二十日になり、カサビとセーラが並ぶ機会もなくなった。また市長は、落成式への出席が禁じられた。