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例年を大幅に上回るペンギン漂着

ニッケイ新聞 2008年7月26日付け

 冬に餌を求めてパタゴニア地方を離れるペンギンが、サンパウロ州とリオ州では六月以降百二十羽(昨年は十羽)以上漂着。内八〇%は生存というが、寒さに弱いペンギンは暖めてから食物を与えるのが鉄則。バイアでも二十四日までに一四九匹のペンギンが保護されたが、違法売買者もいるという。
 リオ沿岸に死んで漂着したペンギンも四百羽以上の報もあり、ペンギンの胃の残物から海洋汚染の実態もわかる。生息域で何が起きているのか、温暖化の影響はどの程度かなどの解明も必要だ。