ニッケイ新聞 2008年7月26日付け
「『日本食がいい』とよく言われているけれど、何に対してもなぜそうなのかを考えないと」と話すのは、料理研究家の安本静子さん。これは炎天下の中、農業に従事した移民たちや発育途中の子供たちなど、年代や仕事にあわせた食事があることを意味しての発言。
そう、先人が一から作り上げてきたブラジルでの日本食。現在我々は日常として、米やみそを手に入れることができる。そのような人々に感謝して、「いただきます」や「ごちそうさま」を言える、日系社会が末永く続くことを希望する。
そんな安本さんの最新本「Peixe e Frutos do mar Saboreando e Conhecendo Culinaria Internacional」が発売中。サンパウロ州政府の協力を得て書かれた魚介類の生態、豆知識等を盛り込んだレシピ本。日系では唯一、フォノマギ竹内書店で取り扱っている。 (綾)