ニッケイ新聞 2008年7月19日付け
ブラジル相撲連盟(篭原功会長)は、第四十七回全伯相撲大会、第十三回南米相撲大会、国際親善大会を十九、二十の両日、サンパウロ市アグア・ブランカ州立体育館で開くにあたり、市内ホテルで記者会見を開いた。
アルゼンチン(八人)、パラグアイ(八人)、日本からの高校選抜(十人)が出場、ブラジル全体では五百人の参加となる。
会見で武田登・日本選手団団長は、「ブラジル日本移民百周年を記念した本大会に参加できることは大きな喜び」と話した。
パラグアイ相撲協会の西舘世公会長は、同国内の相撲人気が停滞するなか、「常設土俵のあるピラポ移住地では、頑張って続けている」と現況を説明、国際親善にも期待を示した。
アルゼンチン代表団のセバスチャン・ヴィデラ団長は、「一年かけ練習してきた」と本大会に向けた意気込みを話し、「日本選手団との交流などを通じ、もっと相撲を学んでいきたい」と力強く語った。
東北ブロック選抜の本田樹輝さん(青森高校三年)は、「日本選手団が一丸となって大会に臨みたい。他の国の選手らとも交流を深められれば」と笑顔を見せた。
十九日には、全伯大会が開かれ、二十日に全伯大会決勝、南米大会、親善大会が開かれる予定。
なお、全伯大会の軽量、中量、重量、無差別各級の優勝者は、今年十月にあるヨーロッパのエストニアで開催される国際相撲大会への出場権が与えられる。