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アパレシーダ大巡礼へ=全伯から5千信徒結集へ

ニッケイ新聞 2008年7月18日付け

 日伯司牧協会(PANIB=青木勲会長)は、三日、ブラジルカトリックの総本山といわれるアパレシーダ大聖堂への大巡礼をおこなう。日本移民百周年を記念して、全伯から五千人を超える日系信徒らが集まると予想されている。
 同大巡礼は二年に一度催されており、今回十九回目。「聖母マリアを通じて、神に祈りを捧げる」と、来社したアレシオ神父は流ちょうな日本語で説明する。
 午前六時半にサンゴンサーロ教会(サンパウロ市ジョンメンデス広場)からバス四台で出発する。
 アパレシーダ大聖堂では、百周年記念に加え、PANIB創立四十周年を記念して日本から谷大二マルセリーノ司教を招き、慶祝ミサや講義などをおこなう。帰聖するには午後四時すぎの予定。
 バス代は一人二十五レアルで要予約。問い合わせは(11―3106―8110)まで。同司牧教会の百周年実行委員会コーディネーターの国武清志さんは「ぜひ、みんなで行きましょう」と呼びかけた。
 なお、百周年を記念して同司牧協会では十一月二十三日に、ノロエステ線のプロミッソン市ゴンザガ区にある、日系最古にして最大の建築を誇る、クリスト・レイ教会にも巡礼を行う予定。
 一九三八年に日系信徒の手で建築されたクリスト・レイ教会は、福岡県大刀洗町にある有名な今村教会堂の図面を使って建てられたといわれる。
 同教会堂は、長崎を中心に多数の教会を建設した鉄川与助氏が設計・施工したもの。〇六年に県指定文化財に指定された。