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全伯太鼓選手権にぎわう=ジャーレス轟太鼓が日本へ

ニッケイ新聞 2008年7月17日付け

 ブラジル太鼓協会(矢野ペードロ会長)は、六日午前から、「ブラジル日本移民百周年記念太鼓フェスティバル(第五回全伯太鼓選手権大会)」をサンカエターノ・ド・スールで開催した。
 約千五百人が訪れ、かなり多くの立見客がみられ、会場内は熱気に溢れていた。
 同フェスティバルには、ジュニア十二チーム、リブレ十四チーム、マスター二チーム、エスペシャル二チームの合計三十チームが出場。
 ジュニアの部で優勝したジャーレスの轟太鼓は、来年三月に日本で行われる世界大会に参加する。
 エスペシャルの部では「一心太鼓」と「龍舞太鼓」が素晴らしい演奏を見せ、四十五歳以上のマスターの部では、みんなが楽しく演奏をしていた。
 審査員を務めた簔輪敏奏JICAシニアボランティアは「各クラスで、レベルの差がほとんどなくなった」と今回の大会を振り返った。一方で、太鼓一人打ちに対しては「和太鼓にとって最も大事な『間』のとり方が今一歩足りなかったのは残念」と感想を語った。
 矢野会長は「若者が集まって、会場中が一杯になって、本当に良かった。雰囲気が良かった」と振り返った。
 入賞者は次の通り(順に上位から)。
 【ジュニア】轟太鼓(ジャーレス)、光嵐太鼓(スザノ)、龍鳴和太鼓(アラサツーバ)、親友太鼓(ピラール・ド・スール)、響和太鼓(マリリア)。【リブレ】光太鼓(ブラジリア)、一心太鼓(ロンドリーナ)、響和太鼓(マリリア)、轟太鼓(オザスコ)、雷太鼓(ツパン)。【マスター】一心レディース(ロンドリーナ)、ミカ幼稚園保護者(サンパウロ)。【大太鼓一人打ち】ダニエル・トミオ・R・コエリ(心響)、カヨフン・セルケイラ(勇進)、ルーカス・エイリ・大石(オザスコ・轟)。