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GM新種が次々登場=自然の悪条件を克服する

ニッケイ新聞 2008年7月16日付け

 遺伝子組み替え(GM)新種が、植物の概念を塗り替えている。干害や洪水、極暑、冷害、超塩分土壌、超酸性土壌でも栽培可能な農産植物が発表されている。
 GM関係者にとってのGM新種は、旱魃や洪水で水浸しになっても、在来種に劣らぬ収穫量を確保できることが必須条件である。
 バイオ燃料の分野ではGMが定着している。米国でエタノールに使うトウモロコシは、アルファ・アミラーゼという酵素を有した燃料専用種だ。収穫量は、在来種より格段に多い。
 エタノール用のGMトウモロコシは、窒素肥料を半分しか吸収しないので施肥が半分で済む。これだけで米国は年間、三十億ドルを節約している。