ニッケイ新聞 2008年7月15日付け
在サンパウロ日本国総領事館経済班の土肥克己領事が任期を終えて帰国するのに先立ち、八日、後任の加藤秀雄領事(39、東京)と本紙を訪れた。
土肥領事は二〇〇五年八月、厚生労働省から出向して着任。三年間のサンパウロ勤務では主に日系企業関係の業務に携わった。「赴任当時は大臣や企業経営者のブラジル訪問は少なかったですが、二年ほど前から多くなり、両国の経済活性化を身をもって体験できました。面白い時期に仕事ができたと思います」と振り返る。
在職中には、先月の皇太子さまご来伯という大きな出来事もあった。現職大臣が多数来伯したことについても「一度ブラジルを見ていただくと、印象が違う。来ていただいて良かったと思います」と話した。
今月三日に着任した加藤領事は同じく厚労省からの出向。赴任前は薬物取締りの部署で勤務していたという。「畑違いで分からない部分もあります」としながらも、「ブラジル経済の中で日本人、日系人が果たしている役割は大きいと思う。その中で少なからずお役に立てたら」と抱負を語った。
土肥領事は十日に離伯。帰国後は厚労省で勤務する。