ニッケイ新聞 2008年7月9日付け
『島唄』で知られる宮沢和史氏は、数年前から「100周年に記念テーマソングを作りたい」と希望していたが、百周年協会の〃無理解〃も手伝い、実現には至らなかった。しかし、その思いは『足跡のない道』という歌に結実、今年六月十八日に日本で発売された。ブラジルでの披露はもちろん今回が初となる。著名なミュージシャンによる日本からの応援歌がブラジル側でどう受け取られるか、反応が気になるところ。
◎
北海道洞爺湖サミットに参加するために訪日中のルーラ大統領だが、この機会を利用して八~九日にベトナム、九~十日に東チモール、十一~十二日にインドネシアも訪れる。各国で大統領と懇談し、ブラジルの国連常任理事国入りへの後押しをお願いするほか、バイオエタノール普及が主な議題となるという。特にインドネシアではエンブラエルの飛行機を空軍に売り込むトップセールス、大商談も行われる予定だとか。もちろん、これら一連の下ごしらえは、藤田エジムンド駐インドネシアブラジル大使だろう。日系人の力で、日本だけでなくアジア全体におけるブラジルの存在感がますます強くなることは間違いなし!
◎
「Senday Tanabata Matsuri」など四つの名称を国立工業所有権院(INPI)に登録しているACAL。今年も両団体が協力して開催することで同意したが、商標登録はまだ外されていない。「宮城から外されないようにするための手段のために登録している」と関係者は説明する。これからも商標登録を外す予定はないようだ。今年も最終的には一緒に開催することに決まったが、この問題、これからも尾を引きそうだ。