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PBイランへ投資=中東進出で国際化へ前進

ニッケイ新聞 2008年7月5日付け

 資金不足と石油精製所不足で国内消費にも事欠くイラン政府は、ペトロブラスの投資を一日千秋の思いで待ちわびている。ブラジル政府は否定するが、遅延の理由は米国の横槍であるとイラン政府が非難した。
 イラン政府はカスピ海沿岸の試掘とペルシャ湾沿岸の増産を急いでいる。しかし、最近、核問題で国際的に孤立しているイランは、資金調達に苦労しているらしい。
 イラン政府は、米大統領選が行われる前にペトロブラスの投資を決めて欲しいと要請した。共和党のマッケイン候補が当選すると、計画がぶち壊しになると見ている。
 ペトロブラスにはイラン・プロジェクト三件が持ち込まれた。しかし、投資をちゅうちょするのは、契約書に技術移転が盛り込まれているためらしい。イランは原油埋蔵量一千三百八十億バレルを有し、サウジ・アラビアに次ぐ規模である。