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5年経過滞納税は=負担軽減の税制改革起草

ニッケイ新聞 2008年7月3日付け

 政府は七月一日、連邦税の徴収改定とその他税制改革法案を上程する意向だと二日付けエスタード紙が報じた。その中には、一定額以下の滞納税免除や利子や罰金の低減も含まれる。
 マンテガ財務相は、政策委員会メンバーの各党代表に同法案が滞納税の支払いに分割などの便宜を図るものであることを説明した。分割分が月十万レアル以上に達する場合は、政府は何らかの保障を求める。
 分割に対し再分割やさらに滞納分分割を新たに設け、分割額を下げることによる負担軽減を法案に盛っている。財務相は現行法が、負担過重であることを認識した。同案は暫定令または法令として審議される模様。
 社会保障院の福利厚生引当金プロジェクトは、官民統一する意向を明らかにした。これまで引当金分割払いに課した二〇%の罰金は、廃止する意向のようだ。
 税制改定案の草案によれば、五年以上経過した一万レアル以下の古い罰金は、無効とするらしい。無効とした場合、政府は二百十万レアルを失う。滞納税の総額は一兆三千億レアルに達し、その〇・二八%を政府は免除する考えだ。
 また草案の中には、二〇〇五年十二月三十一日期限の一万レアル以下の滞納税を現金一括払いにするなら、罰金を免除し利子を三〇%削減。法令負担は免じる。
 分割払いが三十カ月以内なら、罰金を六〇%削除し法令負担を免じる。六十カ月以下の分割払いなら、罰金を四〇%削除し法令負担を免じるとなっている。