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狙われる油田近海=領海拡大を国連に要求

ニッケイ新聞 2008年7月2日付け

 ペトロブラス石油公団は三十日、二〇一五年までに原油生産を現行の日産二百万バレルから四百万バレルへ倍増する予定と発表した。
 世界の油田探査企業が多数、サントス沖の近海へ殺到していることで、外務省と海軍は国連にブラジル領海の拡大承認を求め外交努力をした。国連の領海規定では二百海里であるが、政府は三百五十海里を要求した。
 ペトロブラスの予測では、ブラジルの海岸にはアマパーからリオ・グランデにわたり岩塩下に大油田があると見ている。またツッピー油田から領海境界まで、僅か六十キロしか離れていない。
 岩塩下油田の発見で探査技術に一歩先んじたペトロブラスは、大油田の存在が噂される北極にも挑戦する考えだ。