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「移民の日」いい日=サントス14番埠頭に「6月18日記念碑」完成=「ありがとうブラジル、ありがとう日本」=井上祐見さんも祝賀歌唱

ニッケイ新聞 2008年7月2日付け

 ブラジル日本移民百周年とボトランチングループ九十周年の記念行事。サントス十四番埠頭に工場を置くVCP(ボトランチンパルプ・紙工場)とサントス市が、十八日午後五時から、VCP倉庫前で、笠戸丸で渡った三百二十一人(十一県)の性を刻んだ「六月十八日モニュメント」のお披露目式を行なった。
 同お披露目式には、サントス市長のジョアン・パウロ・タバレス・パパ氏、VCP社長のジョゼ・ルシアーノ・ペニド氏、サントス港湾(CODESP)のジョゼ・ジ・ベラ・フィーリョ会長、後藤猛領事、中井貞夫サントス日本人会会長補佐たちをはじめ、約二百人が出席した。
 ジョゼ社長は「ホンジツハ、ミナサマオメデトウゴザイマス」と日本語で話し「日系人はブラジルの発展に関わった人が多く、ブラジルの中でも重要な存在」と賛辞を送った。
 ジョアン市長、ジョゼ社長、ジョゼ・サントス港湾会長の三人で、同モニュメントの除幕を行った。
 ジョアン市長と一緒に自分の父親の名前を指差した上原イザウチーナさん(80、二世)は「顕彰されたことが嬉しい。とても感激している。ありがとうブラジル、ありがとう日本」と感極まった様子で話した。
 父親が笠戸丸で移民したというアリセ・ナカ・アシモトさん(75、二世)は「百年前に笠戸丸がサントスに到着したこの日に、このようなモニュメントを作ってくれたことに感謝している」と嬉しそうに話した。
 同モニュメントのお披露目式を記念して、演歌歌手の井上祐見さんが、新曲「オブリガーダ笠戸丸」を見事に歌い上げた。