ニッケイ新聞 2008年6月28日付け
農地改革省は二十六日、ブラジル国土の五九%を占める法令アマゾンのうち一四%に当たる七十一万平方キロは、人跡未踏の処女地で、実態は全く把握されていないことを明らかにした。
現地は連邦政府の公有地が一四%散在し、公的機関の所有地が六五%ある。九州にまたがる法令アマゾンのこれら地所は、無断占拠者か先住者を追い出した占拠者の居住か、耕作地か非耕作地か、伐採済みか原始林かも分からない。
未知の占拠者で広大な農地が占められているのは、パラー州で二十八万八千六百平方キロとされる。この農地の放置状態に対処するため農地改革院は、年末までに二十万平方キロの実態調査を行う計画である。
農地改革省は、陸軍の協力を得て六年計画で暴力事件が多発するパラーの実態調査を段階的に行うという。