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港湾次官に灰色官僚=官房室の違法人事罷り通る

ニッケイ新聞 2008年6月26日付け

 ロウセフ官房長官が二日に港湾局次官にピエルドメニコ氏を任命していたと二十五日エスタード紙が報じた。同氏は、オポチュニティ銀行管理下にあるサントス・ブラジル社に便宜を図り訴えられた刑事被告人である。
 同氏は、港湾内の九十億レアルに上る物流センター建設で入札手続を経ずに同社と発注契約を交わし、連邦地裁から告発されていた。国家情報局が同氏の任命に難色を示したが、官房長官は進言を無視した。
 検察庁は、建設契約に同氏と五人が関与したと告発。一方、官房室は同氏の任命は技術的手腕によるものであると弁明した。物流センターの建設発注は、同氏が関係者に吹き込んで仕組んだものとされる。