ニッケイ新聞 2008年6月24日付け
北パラナマリンガ市をご訪問された皇太子さまは二十二日午後七時過ぎ、市内セントロの高級ホテルで、パラナ州で活躍する日系人との接見にのぞまれた。ホテル界隈の道には厳重な警備が敷かれ、ご接見には日本の一部のメディアをのぞいて、ブラジル側の報道陣は取材できなかった。
接見後、ホテルロビーに姿をあらわした沼田信一同式典委員会募金コーディネータ(ロンドリーナ在住、90、北海道)は、ご接見の際「懐かしい思いをさせてもらい、喜んでおります」と皇太子さまに話すと、「身体に気をつけて元気でくらしてください」とこたえられたという。「いつでもいい感じのする優しい方です」と話していた。
原ルイ清さん(56、三世、クリチーバ市総務局長)は、クリチーバ市のことを話すと、皇太子さまは「ブラジリアの式典で谷口カシオさん(前クリチーバ市長、天皇皇后両陛下がご来伯、クリチーバをご訪問された時に市長をしていた)に会いました」と述べられたという。「すごく優しくて、心遣いの細やかな方。こちらの言うことを良く聞いてくださった」と満足そうに笑顔を浮かべていた。
小野英三フェルナンド連邦労働高裁判事(59、二世)は、皇太子さまから「体に気をつけてがんばってください」と言葉をかけられた。「とても心の良い、やさしい方」と感想を述べた。
【接見参加者】
西森ルイス(パラナ州百周年協会式典委員長)、嶋田巧(同協会祭典委員会実行委員長)、安立ルイス・カルロス(同協会式典委員会総括コーディネータ)、沼田信一(同式典委員会募金コーディネータ)、上野アントニオ(パラナ日伯商工会議所会頭)、加藤テルオ(パラナ州議)、原ルイ(クリチーバ市総務担当長官)、丹フランシスコ(パラナ日伯文化連合会会長)、山川マウリシオ(パラナヴァイ市長)、山川テレジーニャ(アマポラン市長)、タカスミ・ジョルジ(サンセバスチャン・ダ・アモレイラ市長)、山本マリオ(パラナシティ市長)、アンセステ・イワナガ・デ・サンターナ(ノーヴァ・アメリカ・ダ・コリナ市長)、小野フェルナンド(連邦労働最高裁判所判事)、前島リジア(パラナ州高等裁判所判事)、マエオカ・セルジオ(NISSEI薬局チェーン社長)、山本パウロ(パラナ元日本留学生協会会長)、ペドロ・ケン・モリモト・モレイラ(クリチバ・フットボール・クラブ所属)、ナタリア・ミウラ・カトロキオ(ミス日系パラナ)(敬称略)