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東西南北

ニッケイ新聞 2008年6月20日付け

 電子版エスタードに、コロンビアでベネズエラのチャベス大統領のブードゥー人形発売中と。ブードゥーでは願いがかなうよう人形に針を刺すというが、チャベス氏のブードゥー人形は、復讐用か愛情用か、はたまた護身や開運用か。
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 サンパウロ市ピナコテッカ駅美術館で起きた絵画盗難で使われたと思われる車がグアルーリョス市内で見つかった。警察では犯人の見当もつけており、近日中に逮捕に踏み切るという。今回の絵画盗難事件担当者は昨年十二月のMASPでの絵画盗難を担当したメンバーだというが、全点無事に回収となって欲しいもの。
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 先日からリオの青年たち殺害の記事が続いているが、殺害は残虐を極めたもので、十九歳の青年には二十六発、二十四歳の青年には十八発、十七歳の少年には背後から二発、小銃やピストルの弾が浴びせられていたという。検死などの作業にあたる知識も勇気もない庶民には顔を背けたくなる光景だろうが、サンパウロ市のイザベラちゃん殺害事件など、真相解明には、検死や検証、捜査など、地道な作業が繰り返される。
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 ロライマ州ラポーサ・セーラ・ド・ソウの先住民保護区問題に対する最高裁の判断が下される前にと、二人の先住民が欧州連合(EU)諸国を回っている。十八日に現地入りし、EU内の六カ国を回る他、バチカンを訪問してローマ法王にも陳情したいとしているが、法王と会えるかどうかの返事はまだもらえていない。先住民問題については前法王にも陳情したことがあるというが、国連の人権問題担当者は、先住民問題の討議の場に先住民が加わらず、第三者によって決議されているブラジルの実態にも疑問を投げかけている。