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きょう百年目の「移民の日」=県連=前日に慰霊碑で追悼法要=開拓先人の遺徳を偲ぶ

ニッケイ新聞 2008年6月18日付け

 ブラジル日本都道府県人会連合会(与儀昭雄会長)とブラジル仏教連合会(会長=佐々木陽明浄土宗南米開教総監)が、毎年合同で開催している「日本移民開拓先亡者追悼法要」が十七日午前十時から、サンパウロ市イビラプエラ公園内の開拓先没者慰霊碑前でしめやかに行われた。約百二十人が訪れ、読経を聞きながら一人一人焼香を行った。佐々木仏連会長は法話で「移民百周年は過去を振り返る良い機会」と語った。
 寒空の下、丸橋次郎首席領事、JICA(国際協力機構)の松本有幸理事、ウイリアム・ウー下議、松尾治百周年協会執行委員長、田中信商議所会頭、山下譲二文協副会長、各県人会の会長など約百二十人が焼香に訪れた。
 長友契蔵県連副会長は「先人のおかげで、今の生活がある。先人を忘れないためにも法要を行うべきだ」と開催の意図を説明した。続いて、与儀会長は「大変お忙しい中集まっていただきありがとうございます」と出席した関係者に感謝の辞を述べた。
 読経が読まれる中、参加者は一人一人思い思いに焼香を行った。
 佐々木仏連会長は法話の中で、来場者と一緒に法要を行えたことを喜んだ。「イビラプエラ公園の大自然の中に慰霊碑があるのは、日本人のみ。慰霊碑は次世代に引き継ぐべきもの」と締め括った。
 百周年の式典に参加するために来伯中の宇家修二さん(71、島根)は「四回も慰霊碑を訪れているが、法要は初めて見た。先代の方々が我々を見守ってくれていることに感銘を受けた」としみじみした様子で語った。
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 今日十八日は午前九時からセ―広場のセー大聖堂で先駆者慰霊ミサ、午後一時からアニェンビー国際会議場で仏式の開拓先亡者追悼大法要、午後三時から同所で各宗派合同の慰霊祭が行なわれる。