ニッケイ新聞 2008年6月17日付け
日本文化を楽しんで――。サンパウロで行なわれる百周年事業の目玉企画である『日本文化週間』がサンパウロ市アニェンビー国際会議場で十四日から始まった。週末は多くの人で賑わい、様々なアトラクションや展示が行なわれている。竹中平蔵元総務大臣による基調講演(十四日)も広く関心を呼び、三十を超える団体が出場した『コロニア芸能祭』(十五日)では、響ファミリーやコロニア歌手、神楽、YOSAKOIソーランなどが会場を沸かせ、歌手中平マリ子さんのステージがフィナーレを飾った。二十二日まで開催。
十三日に行なわれたオープニングでは、ウィリアン・ウー、飯星ワルテルの両日系連邦議員、野村アウレリオサンパウロ市議、サンパウロ観光公社のカイオ・カルヴァーリョ総裁、岡本パウロ・SEBRAE総裁、丸橋次郎首席領事らが出席、上原幸啓・百周年協会理事長は、「ブラジル社会に感謝するとともに、日本文化を伝えることを喜びたい」とあいさつ。
会場では、NECが提供するコミュニケーション可能型ロボット「パペロ」や人形作家、与勇輝さんの人形作品も楽しめ、裏千家によるお手前、生け花の展示、アニメなどなど、多方面にわたる日本文化を紹介している。
大講堂とエリス・レジーナ講堂では、様々な演目が行なわれ、二十一、二十二の両日には、UPK主催のサンパウロ州選抜カラオケ大会、二十二日午後八時からの閉幕式では、人気歌手、フェルナンダ・タカイさんのショーが行なわれる予定。
最初の週末でにぎわいを見せた十五日、会場での対応に追われたスタッフの鎌谷ソフィアさんは、「多くの来場者が来てくれました」と笑顔を見せていた。