ニッケイ新聞 2008年6月14日付け
百周年の記念式典も間近となったサンパウロ市だが、ピナコテッカ美術館(チラデンティス大通り一四一番)では、本日十五時から日本の草木染め、十六時半からは着物文化の講演会。着物文化のほうでは着付けも実演。また、二十一日十五時からは漆塗りの講演会もある。いずれも入場無料だが、受付で前もって整理番号を受け取る必要がある。
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五日夜から行方不明となっていた女子学生二人は、十一日にサンタカタリーナ州クリチバーノスで保護され、十二日に同地に赴いた家族と再会、十三日に帰聖する。新聞などに写真が公開されたことで通報、保護となったものだが、二人とも、学校への不満などを洩らし、違う空気を吸い、周りの喧騒から逃れたかったと。さらに、写真まで公開する必要はなかったと苦情を言い、自分たちのやったことに後悔はしていないとも。
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反省の様子もなく、背筋の寒さを感じさせられるのが、サンパウロ州ソロカバで起きた金属工襲撃事件。一日に起きた事件だが、十人が寄ってたかって殴る、蹴る。倒れた後も顔を踏みつけ、頭に飛び乗るなどとやりたい放題。周囲にいた警備員も、助けようともせず、うろうろしているだけの様子が防犯カメラに収録されていたが、金属工は脳挫傷で昏睡状態。犯人の一人(未成年)が十一日になり捕まったが、少年院に入れられることだけを心配。人の心を無くし、気ままに生きていくだけなら獣と何の変りもない。
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フェスタ・ジュニ―ナなどでにぎわう時期。ミナス州の人々の「いなかの結婚式」のダンスの練習風景がテレビで流れたりした他、バイア州のサンジョアン祭りでは、皆が都市から田舎へ繰り出すの報も流れている。