ニッケイ新聞 2008年6月12日付け
九日に海の温暖化現象としてイタリアのサンゴに海水酸性化の被害と報じたフォーリャ紙が、十一日には、バイア州沖サンゴの異変を報じた。
それによると、同水域では表面の海水温上昇とバクテリア繁殖が原因と見られるサンゴの病気が発生し、三年で一〇%が死滅。このままでは今世紀末には六〇%が、一%でも病気が増えれば一〇〇%が死滅という。専門家は、水温上昇とバクテリア繁殖は生活廃水などの流入も原因と指摘。バイア沖での報告は初めてだが、同種の病気はカリブ海域に多く、早期対策が必要だという。