時事通信＝百周年特集サイト立ち上げ＝日本側盛り上げに諸肌脱ぐ

ニッケイ新聞　２００８年６月１０日付け

　時事通信社（本社・東京都中央区）は九日から、日本でのブラジル日本移民百周年を盛り上げるため、同社のホームページ（www.jiji.com/jc/v?p=brazilimin-top）上で「ブラジル移住百周年特集」を開始した。特集がトップ画面に表示されるのは数週間程度だが、その後も内容は閲覧することが可能という。
　特集は、ブラジルの基礎情報や日本ブラジル交流年や第一回移民船「笠戸丸」などから、年表、「ララ（ＬＡＲＡ・アジア救援公認団体）物資」に関する記事、基本的な用語の解説や、天皇陛下や日伯両首脳のメッセージなど多彩な内容が網羅されている。
　写真やグラフィックなどを多用して見やすくなっているのが特徴。日本人にブラジルをより身近に感じてもらうため、ブラジル料理の写真紹介コーナーや、日本でひそかなブームとなっているボサ・ノバ音楽を広めた日系二世の歌手、小野リサさんのインタビューなども掲載されている。
　同社のデジタルメディア事業本部営業部の加瀬林善信次長は「人の流れ、文化の流れの観点から百周年を取り上げた。ぜひブラジルにいらっしゃる日系人や日本人の方々にも見ていただき、感想などをいただければうれしいです」と話している。