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「墨の芸術展」成功=非日系も多数鑑賞

ニッケイ新聞 2008年6月5日付け

 ブラジル茨城県人会による移民百周年の特別企画、「墨の芸術展」が五月三十一日、六月一日、文協ビル貴賓室で開催された。日本文化に興味のある非日系ブラジル人が大勢来場し、一つ一つの作品を食い入るように観ていた。
 展示は書道(根本碧水講師)、水墨画(小林月仙講師)、刻字(若松如空講師)の作品、百六十点。すべて茨城県人会が開いている各教室の生徒の作品で、日本のコンクールでも多数の入賞者を出している。
 三十一日午前十一時から開かれたイナウグラソンで、山下ジョージ文協副会長は「会場の作品を見ていると日本文化の奥深さを感じさせる」と称賛。山田康夫県連副会長に続いて、若松さんは「昨年と比較しても良い作品ばかり。腕をあげたと実感する」と話した。
 同教室では今月七日、八日にサンパウロ州プレジデンテ・プルデンテ市の「すし祭り」に出張し、書のデモンストラソンをおこなう予定。現在リオで開かれている「日本展・日伯融合100年」にも作品を出品しており、日本文化の普及に努めている。