ニッケイ新聞 2008年5月31日付け
ナイジェリアの政情不安とロシアの減産で、原油価格が間もなくバレル当たり百五十ドルを突破する見通しとなった。この原油高騰は、国際経済に少なからぬショックを与えると予想される。
ゴールドマン・サックスは早くから警告していたが、いよいよ現実となる。十月には、二百ドルを覚悟する必要がある。原油市場は米国の南北戦争時代の様相を再現し、米経済を後退させる。
「アラジンのランプから大男が抜け出たのではなく、大きなビンから大男が百人逃げ出した」状態で、国際経済が耐えられる限界を超えるのだと関係者は憶測している。
こんな時、ペトロブラスがサントス沖で浅瀬に良質の油田発見と発表した。ルーラ大統領は「神様がブラジルを通りがかり、気に入って住み着くことにしたらしい」と述べた。