ニッケイ新聞 2008年5月30日付け
六月の移民の日を迎えるにあたり、今年もサンパウロ市でブラジル仏教連合会(会長=佐々木陽明浄土宗南米開教総監)による開拓先亡者追悼法要が行なわれる。
佐々木会長と、東本願寺の川上寛祐書記、日伯寺の桑原弘樹開教使、西本願寺の松岡海心開教使が案内のため来社した。
イビラプエラ公園の開拓先没者慰霊碑前での法要は十七日午前十時から。仏連と県連が共催。当日午前九時に文協ビル前から無料の送迎バス(先着順)がでる。
仏連と日系団体共催による追悼大法要は十八日午後一時からアニェンビー国際会議場で実施される。共催団体は百周年記念協会、文協、県連、援協、老ク連、釈尊讃仰会、仏教婦人連盟。茶道裏千家ブラジルセンター、和楽研究会美和会、エスペランサ婦人会、三宅グループが後援、法要中に献楽、献花、献茶が行なわれる。会場へは地下鉄チエテ駅から無料のバスが出ている。
例年は「移民の日」の十八日に慰霊碑と文協大講堂で法要を行なってきたが、今年は移民百周年を記念して、日本文化週間が開催されているアニェンビー会議場で大法要が実施されることになった。
佐々木会長によれば、仏教各宗派合同による慰霊法要は、移民五十周年の時にリベルダーデ区のテアトロ・サンパウロで行なわれたのが始まり。千二百人以上が訪れ、入り切れなかったほどだったという。
その前年に仏教連合会が結成され、昨年五十周年を迎えた。現在は浄土宗、浄土真宗、曹洞宗、日蓮宗、真言宗、本門仏立宗の七宗派から成る。
五十年を数える慰霊法要。「アニェンビー会議場には二千六百人が入ります。たくさんの方に来てほしい」と佐々木会長は話し、「法要を通して次の世代に先人の苦労を理解してもらえたら。ぜひご家族連れでお越しください」と来場を呼びかけた。